マレーシアは、何事もなく生活できている時は、住みやすい外国のひとつだが、一旦ことあって予期しないことが起きた時には、自分自身の危機管理体制がしっかりしていないと、気候も風土も文化も言葉も違う外国であることが目の前に立ちはだかって、パニック状態に陥るケースが非常に多い。
危機管理体制の第一歩は、いざと言う時の緊急連絡先のメモを一覧表にして、常時持ち歩くこと。携帯電話を持っている場合は、ワンタッチで呼び出せるように、事前にアドレス帳にインプットしておくことである。
- 次に必要なことは、自分の旅券番号(有効期限を含めて)、クレジットカードの種類と番号(有効期限、カードを作った国と金融機関、日本での連絡先)、ATMカードの詳細(銀行名と支店名)、保険会社の緊急連絡先等、重要データを一覧表にしておくことである。ハンドバックごとひったくられたり、盗まれたり、置き忘れたり、失くした場合でも、警察に届ける際に必要な最低限の情報は常に用意、携帯しておく。
- 上記2点の危機管理体制を全くとっていない状態で被害に遭った方がおり、クレジットカードの使用停止措置から始まりATMカードの再発行まで丸二日かかっても処理しきれないという事例があった。
いざと言う時には、隣近所の現地の方の助けが大きくものを言う。言葉に不自由なく、その地域の事情にも詳しい現地の方は、親身になって、テキパキと、しかも的確な処理の仕方を教えてくれる上、親身になって助けてくれる。そのためには日頃から、せめて挨拶だけでも笑顔で交わせるような付き合いをしておくことが重要である。
主な緊急連絡先
在マレーシア日本国大使館・総領事館
警察 999
消防車:999
救急車 (マレーシアの救急車には2種類ある)
1.主な民間の救急車会社(希望する病院へ搬送)
ファルク・ファースト Falck First Ambulance | 03-7785-1919 / 1300-881919 |
ライフライン Lifeline Ambulance | 03-7956-9999 |
2.国公立病院の救急車「999」番(搬送先を指定できず国公立病院へ搬送される)
どちらの場合も、日頃からかかりつけの医師の名前、病院の住所、電話番号などをメモにして持っておくことを推奨する。
安全指針具体的な安全行動
日系保険会社
現地の生命保険会社
犯罪被害の事例
警官と称する人物からパスポート提示を求められた場合の対応