デジタル版JCKLニュースレター
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いま行きたい国内旅行
6月10日から活動制限令がRMCO(通常の社会・経済活動に戻るための回復期)に移行し、晴れて国内旅行が解禁されている。こんな時こそ、マレーシア国内の魅力的なリゾートに注目編集委員おすすめの旅行先を体験記形式で紹介する。
マレーシアの大自然に触れるタマンネガラ
アクティブな小学生くらいのお子さんがいる家族連れにおすすめの国立公園。
行き方は大きく分けて二通り。現在は道路が整備されてバス1本でも行けるようになり、KLからタマンネガラ入り口(Kuala Tahan)まで片道250km、約4時間。もう1つは、 KLからパハン州のKuala Tembeling Jettyまで陸路で3時間、ボートで川を上ること3時間。
我が家のトリップは3泊4日、ガイド付きアクティビティと全食事が含まれているツアーを選択。トレッキングや洞窟探検、ボート遊びや川遊び、オランアスリとの触れ合いなど、大変充実した4日間であった。
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Kuala Tembeling Jettyからボートで3時間
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オランアスリとの触れ合いでは吹き矢にトライ
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子どもたちが大好きな水遊び
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ジャングルに住む蟻は特別サイズ
富士山より高いキナバル山
気軽に登れそうに広告している旅行会社もあるが、ある程度体力に自信のある人向けの登山で、小さなお子さんがいる場合は不向き。登山に不慣れな私たちにはかなり大変であった。
初日は標高2,000m付近のホテルで宿泊。2日目から登り始め、約3,300m地点の山小屋に宿まり、3日目は夜中2時ごろに起床して出発。登山者の懐中電灯だけが揺らめく真っ暗な中、ひたすら山頂を目指し登る。残念ながら、うちの息子たち(当時、中1と小3)は3,500mを過ぎた辺りで寒さと眠さのためにダウンしてしまい、そこから下山した。
富士山の標高を超えた3,800m付近からは遮るものが何もないので、空の美しさ、星の輝きったらない。タマンネガラもこぼれるような星空だったが、キナバル山は星をお土産に持って帰れそうだった。そして、山頂から見る朝日の美しさは生涯忘れられない思い出になった。
山域はキナバル自然公園として世界遺産に登録されている
東南アジア最高峰4,095mからの夜明け
下山途中の景色も素晴らしい!
山中で見つけた食虫植物のウツボカズラ
別名フランス村 ブキットティンギ ハイランド
ゲンティンハイランド近くの山間部にあるブキットティンギは、日常から少し離れたい気分の時などにおすすめ。敷地内にはゴルフコースやテニスコート、アドベンチャーパークなどがあり、家族で楽しむことができる高原リゾート。
オーガニック・スパで有名な「シャトー」は現在閉鎖中のため、宿泊はフランスのアルザス地方をモデルにして建てられた街にある「コルマー」で。もちろん手軽に日帰りでも楽しめる。
また、この周辺に行くならぜひ試してほしいのが、ブキットティンギに登る手前の高速道路沿いにあるレストラン。このベントン地域は生姜が特産で、生姜を生かした美味しい料理が楽しめる。
フランスをモデルにした街にホテルやレストランが並ぶ
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高原を散策するだけでもリフレッシュ
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日本庭園は中華風にアレンジされている
乗馬も体験できる
サラワクの州都クチン
クチンへは、KLIAから2時間強。クチン国際空港からホテルの立ち並ぶサラワク川沿いの繁華街まで30分。ホテル街からは、歩いて史跡や州立博物館などに行くことができる。また、レンタカーやガイドツアーを利用して、近隣の国立公園散策、文化村見学など、見どころもたくさんあり飽きない。
マレー半島を自動車で移動して、郊外の自然に触れるのもいいが、飛行機でプチトリップもなかなかいいものだ。マレーシア・ボルネオ島は、全く違ったマレーシアの姿を見せてくれる。
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サラワク川
川沿いの丘陵地帯に広がる人口約60万人のクチン
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マルゲリータ砦
屋上からはクチンの町が眺められる
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サントボン山
トレッキングコースがある
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セメンゴ・ワイルドライフ・リハビリセンター
オランウータンを森に帰す訓練センター
海あり山あり、野生動物いっぱいのランカウイ島
KLから飛行機で1時間。アンダマン海クダ州沖、99の島々からなるランカウイ群島最大のランカウイ島は美しいリゾート地。海から山へと飛翔する鷲や、夕暮れに群れ飛ぶ燕、お気に入りの木の幹に擬態するように眠るマレーヒヨケザルや大きな嘴のホーンビル(サイチョウ)、暗がりを歩くオオトカゲ、マングローブの森から魚やカニを食べに出てきたカワウソ一家など、多くの動物を見ることができる。 昨年、女子旅で宿泊したのは水上シャレー(コテージ)。潮の満ち引きで変わる海の色や魚の群れを眺めながらのお昼寝は至福。アンダマン海を眺めながらの一杯も格別だった。
アクティビティにも挑戦し、シーカヤックやクワッドボートも漕いでみたし、ケーブルカーに乗りどこまでも青い海と、マチンチャン山系の絶景を楽しむことができた。他にもアイランドポッピング(島めぐり)やパラセーリング、サンセットクルージングなどのツアーを扱うお店があるので楽しみ方はいろいろある。 ランカウイ島へは、KLIA2とスバン空港からマレーシア航空、エアアジア、マリンドエアー、ファイアーフライが飛んでいる。
おすすめ観光SkyCabからの眺めは絶景
初めてでも楽しめるウォータースポーツ
子どものころを思い出した磯遊び
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ビーチでカワウソに遭遇
マレーシアの新名所 スカイミラー
薄く平らに張った水面の鏡面効果で、空や周囲の景色が水面に映りこむ反映現象を楽しめるスカイミラー天空の鏡。南米ボリビアのウユニ塩湖が有名だが、セランゴール州でも見ることが出来る。
マラッカ海峡に面する村JERAMからボートで約30分。近くを貨物船が航行する程の水深がある海の中、ボートで到着した時は膝まであった海面が、みるみる足の甲にかかるくらいまで引き、忽然と砂の島が現れる。
早速写真撮影となり、思い思いにポーズをとることに。トリック写真を上手に撮るには、事前に小道具や服装を準備しよう。赤系統の色が空の青によく映える。
\海の干潮と天候に合わせてボートが出る為、限られた日程のみ可能なツアーなので、事前の確認は必要だし、何もない海の上なので不便もあるが、現地滞在時間約1時間、ユニークな体験が出来ると思う。旅行社に6名のツアーを組んでもらい、KLからの送迎と現地での撮影などを依頼し、帰途に海鮮ランチを堪能。早朝5時出発のツアーだったが楽しい日帰り旅行となった
- 日焼け止めクリーム、帽子、サングラス、ビーチサンダル必携
- カラフルで水に濡れてもよい服装がおすすめ
- ボート出発から桟橋に戻るまでトイレはなし
- セランゴール州公式サイトでボート、撮影の予約可能
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砂の島が現れるのは新月と満月の前後4日間の干潮時だけ
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表面を海水が覆い干潟のような感触
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知識豊富なクルーに撮影をお願いする人も多い
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赤、黄色、ピンクなどの暖色系が空の青色に美しく映える
プルフンティアン島
15年ぶりに訪れたプルハンティアン。すっかりお洒落なリゾートアイランドへ変わっていたのにはびっくりした。当時は、ダイバーの島、隠れ家的な知る人ぞ知るという島だった。
島に近づいていくと、透き通る海の色は15年前と同じ。落ち着いた雰囲気の東のブサール島。西のクチル島はバックパッカーも多い。両島はタクシーボートで気軽に行き来できる。 ダイビングスポットも多く、海ガメ・クマノミ・数々のコーラルフィッシュに出会える。時期によっては海ガメの産卵も見られる。ダイビングショップも多く、現地で直接予約でき、その料金の安さが実にありがたい。ジェットスキーやバナナボード類はなく、自然を体感しながら、シュノーケリングやの~んびりビーチで過ごすにも適している。 ただ、昨今の温暖化の影響か、プルフンティアンも珊瑚がめっきり少なくなってきていたのが何とも悲しかった。
手つかずの自然は、ジャングルトレッキングや散策など陸でも楽しめる。熱帯の動植物も多く見られ、サルやオオトカゲ、リスたちにも簡単に出会える。
夜には、海沿いのお店でグリルされた香り豊かなシーフードを、波音と月灯りに照らされた海と共にいただけて、それはもう格別。 日頃の喧騒から離れたい方や時間に追われた毎日を送っておられる方にもおすすめの島。なお、モンスーン期はクローズされているので確認が必要。
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水の透明度がすばらしい
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ダイビングスポットまでボートで
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ニモ(クマノミ)がいっぱい!
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ビーチでのんびりするも良し
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【編集委員】
- 伊藤紀子(編集長)
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